現代パロで真っ青な空の下屋上で高校一年生の以蔵さんと高校三年生の龍馬さんがダベってて、「はい、以蔵さんぱぴこ」「おう、ありがとさん」って言いながら二人でアイスくって涼んでたら唐突に以蔵さんが、「龍馬、クラゲが見えゆう」って言いだして、龍馬さんには見えなくて、
以蔵さんにだけは見えていて、だんだん魅入られたように表情が薄れていく以蔵さんに龍馬さんは心底焦っていき。以蔵さんは無意識に首元を指先でかり、ってひっかいてて、龍馬さんはそれもやめさせようとするんだけども駄目で、最後に以蔵さんが「嗚呼」って何かに納得したみたいに声をあげて、
「りょぉま、これは夢じゃき。わしはさきに起きるがぞ。おまんもしゃんしゃん起きぃ」って言って龍馬さんを振り切って真っ青な青空に飛び込むみたいにして屋上から飛び降りちゃって、龍馬さんだけがサーヴァントでもなければ過去の因縁もなく明るく爽やかに幼馴染をしていられる夢の中に取り残されてしまって、
「ああ……、また駄目だったかあ」って呟いて、また捕まえにいかなきゃ、ってなるストーリーが脳内をよぎっていきました(ご報告)
「以蔵さん。以蔵さん。以蔵さん。以蔵さん」何度呼んでも彼はこの甘く優しい夢の中には戻ってきてはくれないし、何度縋ったところで留まってすらくれない。夢だと気づいたとたんに、まるで閉じ込められていたことに気づいたような顔で、さっさとつれなく出て行ってしまう。龍馬を一人、残して。
それがさみしくて、ひとりになったとたん甘やかな夢は急に砂を噛むよに味気なく灰色に染まってしまうから、龍馬は仕方なくまた手を伸ばして、以蔵の足をつかんで泥のように甘い夢の中へと引きずりこんでしまう。何度でも、何度でも、何度でも、繰り返して、いつか以蔵が夢の外に浮上することを諦めてくれたらいいな、と願いながら。
ちなみにこれ、以蔵さんが目を覚ましたら龍馬さんが「良かった、目が覚めたんだね」って看病してくれてるパターンでもよくないです? 龍馬さんそっちにもいるんだったら夢の中にいるやつなんだよ、みたいな。
