俳優パロ本編とオマケの元ツリー

龍馬さんと以蔵さんがお互いに記憶保持したまま転生して二人とも俳優とかやってて、坂本さんせっかく本名が坂本龍馬なのでこれはもう『坂本龍馬』やるしかないのでは、て周囲に持ち上げられて本人「えええ……」てなってたらオーディション会場で同じく殺陣が出来て時代劇に強いイケメン俳優のくくりで事務所に推されて渋々やってきた以蔵さんと遭遇して二人で指差して笑いあう回。

「僕はもう坂本龍馬やるの3度目(ガチ)だから、以蔵さんやりなよ(げらげら笑ってる)」「ほたえなや、おまんが自分で最高にかっこえい坂本龍馬やればえいじゃろ(くそわろてる)」みたいなやつ。

その後龍馬さんが『坂本龍馬にしては洗練されすぎてる』という理由でオーディションの最終段階で落とされ、「えええ……」ってなってるのを指差してゲラッゲラ笑ってたら以蔵さんが『坂本龍馬』役に抜擢されてしまい、二人で頭抱えて楽屋になんともいえない空気が立ち込める。つらい。

その後、「以蔵さんの真似なら出来る気がする!」て言い出した龍馬さんが半ばヤケで『岡田以蔵』役に挑み、『坂本龍馬』のオーディション時の抜け切らない優男みが消えた荒んだ獣みたいな演技で無事『岡田以蔵』役を勝ち取り、以蔵さんに「おまんにはわしがああ見えちょったのか」てドン引きされる回。

龍馬さんをベースにした『坂本龍馬』を演じるものの、演者が以蔵さんなので良い具合に野性味が加わり、溌剌とした男気の強い、頑固者の『坂本龍馬』像が作られていくものの根の部分で龍馬さんベースなので『岡田以蔵』への呼びかけが「以蔵さん」で視聴者がギャップで死に至る。

龍馬さんがオーディションで演った『岡田以蔵』がわりと狂犬めいていたことからそっち系の演出、解釈がなされた『岡田以蔵』の登場する台本を読んだ結果、過去の自分の所業を演出こみとはいえ客観視した以蔵さん「こいつここで死んで良かったのでは?」と言い出して龍馬さんに分厚い台本で引っ叩かれる。

お互いのシーンの合間に一緒にごはん食べにいったりしてる二人なんだけども、そのうちスタッフさんに「以蔵さん」て呼ばれても二人とも振り返るし、「龍馬さん」て呼ばれても二人とも振り返ってしまい、龍馬さんはによによし以蔵さんは龍馬さんの足をめためたに踏む。

幼少期は子役さんがやるし、大人になってからは別行動が多いので共演シーンがほとんどない二人なんだけども、勝先生の護衛の回だとかで共演するとめっちゃ意気のあった演技を見せてくれるし、とくに殺陣なんかは本当に凄いんだけど

下手するとセリフ一行どっちかが喋る度にどっちかが噴き散らかすという大量のNGシーンも量産してしまい、周囲からお前らなんなんだという目で見られるものの、本人らにとってはモノマネショーの御本人登場回なのでもう勘弁してほしいところ。

あと以蔵さんの中における龍馬さんのイメージが「タラシおぶタラシ」なので、以蔵さんの演じる『坂本龍馬』は色気に満ち満ち、出会う人出会う人片っ端から誑しこんでいくため、見てる龍馬さんが頭が抱えて「僕あんなじゃないと思うんだけど!?!?」てめそめそする。

逆に龍馬さんの演じる『岡田以蔵』は狂気溢れる悪漢でありながら信じた相手にはひたむきに尽くし、どこかこどもっぽいところのある『岡田以蔵』なので視聴者の母性本能やら父性本能やらをくすぐりまくり、ご本人の以蔵さんは龍馬さんの登場するシーンを直視できずに毎回しんだふりをしてやり過ごす。

「僕なかなか上手に演れてると思うんだけど以蔵さんどう思う?」「へんじはない ただのしたいのようだ」「ねえ以蔵さんってば(ゆっさゆっさ)」「へんじはない」ていうのをひたすら繰り返す。

獄中のシーンを撮ったあとなんかは、嗚呼これが以蔵さんの体験した地獄なんだな、と龍馬さんは落ち込み、どよよんと楽屋の隅っこで膝を抱えたりなんかする。以蔵さんに思わず「ごめんね、以蔵さん」て謝って、以蔵さんにすぱぁん、て頭を叩かれる。でも以蔵さんが美味しいもん奢っちゃる、ていって

ごはんには連れてってくれる。ガード下。「もうちょっといいもん食べさせてくれるかと思ったんだけど!?」て言うと「そういうとこはおまんの奢りで行く店じゃ」とか堂々言い切られ、二人で焼き鳥食べてビール飲んで肩組んで歌いながら帰る。

逆に以蔵さんは『岡田以蔵』の訃報を聞いて泣き崩れる『坂本龍馬』のシーンで全ッ然泣けなくて、「いやだってアレ自業自得じゃろ」てめっちゃ冷めた目で見てしまってNG連発してしまい、龍馬さんに半眼で見られる。

最終的に端っこに呼ばれて、「以蔵さんはさ、自分のことだから、他人事じゃないから泣けないのかもしれないけど。もう良いんじゃないかな。泣いてもいいと思うよ。以蔵さんは今も昔も一生懸命で、前はそれが悪い方に転んでしまったけど、それは以蔵さんのせいだけじゃないし、

自業自得なんて悲しいこと言わないでよ、受け入れなくてもいいし、泣いてもいいんだよ」て言われて「龍馬の癖に」てまた足を踏むけど、その後のテイクで、極々自然に過去の己を憐れみ、嗚呼可哀想なおとこだなあ、とぽろりと涙を一粒だけ零して、

それがかえって抑えに抑えたけれどもつい溢れた涙、という形でOKがでて、派手な慟哭よりもよほど哀しげでえもいと名演として何度もテレビで取り上げられて恥ずか死んだ以蔵さんがお布団からでてこなくなる。

番宣とかでそのシーンが話題にあがる度に以蔵さんが逃げ出しそうになるので、龍馬さんががっちり手を繋いで出てくるようになり、視聴者がザワザワする。

『岡田以蔵』が刑死するシーンで龍馬さんはクランクアップで、巡り合わせが悪く、最期までどこかこどものようだった人斬りの最期を見事に演じきって共演者たちからお花貰って打ち上げに行くところまではわりと普段どおりににこにこしてるんだけども、酔いが回り始めたあたりで以蔵さんに絡みだし、

「どいて助けにきてくれんかったんじゃ」て言い始めるので、以蔵さんが「周回遅れちや」て半眼になる。こちとらそこは前世で履修済みじゃ、みたいな。龍馬さんめそめそ。「しょうまっこと坂本龍馬はろくでもないおとこじゃ」てぼやいてるから、以蔵さんがキメ顔で「ごめんね、以蔵さん」て言って龍馬さんに思い切り背中を平手でぶん殴られる。

「痛いわばあたれ!」「以蔵さんはわしんこと斬ったろう!おあいこじゃ!!!!」とかやってて、周囲はあの二人仲良いけどたまに二人にしかわからないこと言ってるよな、て顔で遠巻きにしてる。その後二人でひたすら酒を飲む。で、やっぱり肩組んで歌いながら帰ってく。

龍馬さんがクランクアップした後も『坂本龍馬』役の以蔵さんの現場は続いてて、でもついに最期の暗殺回を迎えて、龍馬さんもお疲れ様ーて言うべくお花持ってくるんだけどもなんか現場がザワザワしてて、以蔵さんが控え室から出てこない、て聞く。

それで龍馬さんが様子を見に行くと控え室の隅っこで以蔵さんが膝抱えてて、「どうしたの、以蔵さん」て聞いたら以蔵さんがぽろって泣き出すので慌てて「大丈夫!?お腹痛いの!?監督に今日はお休みにしてもらえるように伝えてくるね!」とか言ったら、ぽそっと以蔵さんが、「りょぉまを死なせとおない」て呟く。

この控え室から出て現場に入ってしまえば残っているのは暗殺のシーンだけなので、りょうまがしんでしまう、て以蔵さんは泣いてる。普段は龍馬さんよりも前世の因縁だとかにわりとドライだったり、ネタにしたりしてる以蔵さんだからこそ、龍馬さんはちょっとびっくりして、

でもちょっと嬉しくて、以蔵さんの肩を抱いて「大丈夫やき、『坂本龍馬』は死んでもわしは死なんから安心しとおせ」て言って背中ぽんぽんしたり撫でたりして慰める。

で、以蔵さんもスンスン鼻すすって、ついでに顔埋めてた龍馬さんの上着でちーん、て鼻かんで、「ちょっとまって以蔵さんそれ酷くない??? 今すごい良い感じだったよね???」ていう龍馬さんにヘッて笑って、顔洗って、支度して、監督に謝りにいって、見事に最期のシーンを演じきる。

で、血塗れのままの以蔵さんに、龍馬さんが花束渡して「おつかれさま」ていうのに以蔵さんは「おん」とだけ応えて、龍馬さんが腕広げておいでのポーズをするので、めっちゃ悔しそうに睨みつけつつ、「ゔゔゔ」と唸りながら龍馬さんの胸に頭突きキメてそのままちょっと泣く。

そうして二人の共演する『坂本龍馬と岡田以蔵』のドラマは終わる。

撮影終わった後は番宣であちこちの番組に引っ張りだこになる二人なんだけども、アクションゲーム系のバラエティでは二人が対戦する系だと勝ちにこだわる龍馬さんがわりとえげつない手段で勝ったりして「ごめんね、以蔵さん」て言うし、二人がチームで挑むやつだと、

何故か龍馬さんがうっかりミスだとかをやらかす度に「ごめんね、以蔵さん」て言うものだから以蔵さんがキレ散らかし、「おまんは敵じゃと手強いのに味方にするとほんにやくにたたんのう!!!!あとおまん、それ言えばわしに許してもらえると思ったら大違いじゃからな死に去らせぼけえ!」とか言う。龍馬さんはめちゃくちゃわろてる。

インタビューだとかで、「坂本さんは今まで好青年の役所が多かったけれど、今回は人斬りとして凄惨な姿を見事に演じてくれましたね。何か参考にしたんですか?」て聞かれて、龍馬さんはちら、て以蔵さんを見る。「何じゃあ」て言う普段の以蔵さんは全然そんな怖い感じがしないので、

インタビュアーさんたちにもあんなに恐ろしい人斬りを演じきった龍馬さんが参考にしたという以蔵さんの『岡田以蔵』が見てみたいと言われて、求められるとわりとノッてしまう以蔵さんなので「えいぞ」て言って一旦着替えに下がる。

その間会場では龍馬さん演じる『岡田以蔵』の凄烈な人斬りシーンの映像が流れており、「やっぱり怖いですよね」「迫力が本当すごい」とか言われてて、龍馬さんはにこにこしてる。大画面で見る龍馬さん演じる『岡田以蔵』に驚いたのか、会場のどこかで子どもが泣き出して、

「ああやっぱり子どもからすると怖いですよね」「大人でも怖いですよお」とか和やかなトークが続いてる。その間、会場の隅に密やかに破れ笠を目深にかぶった和装の男が佇んでいる。龍馬さんだけが気づいてて、会話の切れ目に、「ほら、」て皆を促す。

みなそこを振り返るときはまだ顔に笑いを浮かべてるんだけども、その姿を目にした瞬間にその笑顔が引き攣る。怖い、というよりも禍々しい。見てはいけない忌むべきものを見てしまったかのような。その男の周囲だけ空気がよどみ、彩度が落ち、暗いような錯覚。

泣いていた子どもがヒュ、と小さく喉を鳴らしてそれきり静かになる。しぃんと静かになる会場、そこに男のぞっとするほど柔らかで低い声が響く。「お初にお目にかかります、じゃあ―――死ね」死の宣告をそのままヒトガタにしたような男が一息に踏み込み、腰に差していた刀で龍馬さんに斬りつける。誰も動けない。首元を一閃する刀。

「あ、これ坂本龍馬死んだわ」って皆思うけど、当然ガチでは斬ってない。寸止め。龍馬さんだけ平然としてて、ぴたりと首元で刀を止めたあと、血払いの動作をしゅ、としてから以蔵さんはちきりと鯉口鳴らして納刀。破れ笠持ち上げて、「これでえいんか?」って言って、

龍馬さんが「若干やりすぎ」って笑ってる。そこでようやく会場に音が戻り、以蔵さんのやる『岡田以蔵』はもはやホラーの域とか、これを参考にしたから龍馬さんの『岡田以蔵』はあんな迫力になるんですね、とかインタビュアーさんが頑張って話題を戻していく。

その後しばらく、テレビで流れた以蔵さんの演る『岡田以蔵』はホラー映像としてネットで話題になるやつ。

龍馬さんの演じる『岡田以蔵』は子どもが怖がって泣いちゃう感じの怖さで、以蔵さんのやる『岡田以蔵』はガチで生命の危機を感じて指先一つ動かせなくなるし声をあげるなんてもってのほか、という怖さを伴ったやつ。

そういえば龍馬さんが今世でも「坂本龍馬」なのは、元々は●●龍馬だったのが親の再婚で名字が変わって「坂本龍馬」になってしまい、以蔵さんには指さして爆笑されたやつです。以蔵さんの方は、岡田家に長男として生まれた際に、お母さん曰く、

「この子に以蔵と名前をつけろ」って神様からお告げがあったのよ、って言う。「わかりやすいように。見つけやすいように。いいな」って言われた、って。実際龍馬さんがそれで以蔵さんを見つけて、今生でもつるみだした。二人でその話して、たまに神前にお酒とカエルをお供えする。

俳優坂本龍馬も高知出身なんだけれども、今でも訛りのある以蔵と違って普段はきれいな標準語をしゃべるんだけど、テレビカメラが舞台裏にお邪魔しますした回で以蔵さん相手に土佐弁でしゃべってるところがすっぱぬかれて、テレビの前の視聴者がもだえくるしむ回。

『岡田以蔵』役をしてる時とは違う、普段の以蔵さんとも違うもう少し柔らかい感じの。以蔵さんは「のう、龍馬」って呼びかけるし、「~だの」って使うけど龍馬さんは「にゃあ以蔵さん」って呼びかけるし、「~だにゃあ」って言うのでやたらめったやわこく可愛い感じになる。(@マルデア)

そんな人気絶頂にある二人の私生活を覗いてみよう! みたいな企画がバラエティ番組で行われ、お宅訪問したらナチュラルに二人が同居してて、「こちら坂本さんのお宅ですか?」ってピンポンおしたら以蔵さんが出てきて「おいりょおま、客ちやー!」って呼んで龍馬さんがぱたぱた出てきて

「えっ、今日なんか予定あったっけ? あ、以蔵さん中入ってもらってもいい?」「えいよ、しゃんしゃん通しぃ」とかやってドッキリ仕掛けた方が「これ放送して大丈夫なやつ????」って動揺するやつ。

そんな感じでどっちかというと役に入ると怖いし、素でも土佐弁だして硬派な印象のある以蔵さんと、好青年かつ人懐こい印象の龍馬さんなんだけども、とあるドッキリで二人がチンピラに絡まれたらどうするか、みたいなやつをモニターで眺める企画が上がって。

まずは二人の身辺調査を行い、週二ぐらいで飲みに行ってることを調べ、二人の行きつけの店近くにチンピラ(役者)を用意して張り込みを続け、張り込み二日目ぐらいに本当に二人が飲みに来て、愉しく過ごした帰り道にちょっかいを出してみたところ、「なんじゃァ、わしとやろうってのか」って

以蔵さんがオラオラ凄みだし、モニターしてるメンバーは「ヤカラか」「岡田以蔵マジチンピラかwwww」って笑ってるんだけど、もみ合いになっちゃって、あ、これそろそろネタばらしした方が、ってなってるところですでにできあがってた以蔵さんがよたりって軽く押されただけでよろけて尻餅ついちゃって、

そしたらそのとたん龍馬さんがぬぅ、って以蔵さんを庇うように前にでて「きさんら以蔵さんに何しゆうがか」ってめっちゃ今まで誰も聞いたことのないようなひっくい声の土佐弁でのたまうものだからチンピラ(役者)もモニターしてるメンバーもチビる回。

人好きのするやわこい笑みとか、丁寧な言葉遣いだったりとかでごまかされてるけど龍馬さんめっちゃ体格良いし顔も良いからその愛想をひっこめて凄むとチビるぐらい怖いということがお茶の間に披露されてしまう。チンピラ(役者)がガチでびびっているのを察知して

後ろから以蔵さんがおいこらりょーま、って膝かっくん気味に蹴りいれたりだとかして、龍馬さんが「あだッ」ってなって怖い雰囲気が散って「以蔵さんもう何すんの危ないでしょ」「危ないのはおまんの方じゃ」とかやってて、そこでようやくネタばらしができて命拾いするスタッフ一同。

朝起きたらまたなんかとりとめなく妄想が湧き始めたのでさらっと続けるんだけども、『坂本龍馬』の一生を描く上でその恋愛だとか結婚だとかも外せないわけで、そういう恋愛関係のシーンをやる度に以蔵さんが龍馬さん見ながら「へえ」とか「ほぉん」て言うので、龍馬さんが真っ赤になりつつ

「以蔵さんうるさい」「わしは何も言っちょらん」「かおが」「おん?」「かおがうるさい」とかやっててほしい。以蔵さんはめっちゃにんまりわらってによによによによしてる。

マルデアの以蔵さんはわりとお気軽に龍馬さんに蹴りをいれたり足踏んだりしがちなんだけども、龍馬さんはあまり手も足も出さず、タオルとか枕とか、近くにあるやわこいものを投げてくる感。やさしい。

お龍さん役の女優さんと以蔵さんはそれなりに仲良くなって、二人でごはん食べにいったりもするんだけど、そういうところを雑誌記者に追われたりしてて、でもまあ今生では一般人(俳優)やってるけど元人斬りだし元アサシンクラスだしでことごとくカメラマンの位置を把握して

さらっと「今は下手なことしない方がえいです。あそこの影にカメラマンばいるんで」って言ってくれる以蔵さん。

共演者の女優さんに、「最近私とあなたが本当にデキてるんじゃないかと雑誌記者に追われまくってしんどい」て愚痴を聞かされ、「ほにほに」て頷いた以蔵さんがその場でスッとスマホ取り出して当たり前のように龍馬さん呼び出して、龍馬さんも当たり前のようにやってきて、

女優さんが「???」てなってる目の前で以蔵さんが龍馬さんに色っぽい絡み始め、龍馬さんも最初ちょっと驚くんだけども以蔵さんの目配せで記者に気づいて「あー」ってなった後は「はいはい」て感じでつきあって、めっちゃ写真撮られてほしい。

その写真が雑誌にのって大騒ぎになるんだけど、よく見ると映ってる以蔵さんか龍馬さんのどっちかが常にカメラ目線だし、イチャイチャしてるけどさりげなく以蔵さんが中指立ててて、あ、これ雑誌記者がからかわれたやつ、て世間が察するやつ。

普段龍馬さんはブログとかツイッターとかインスタとか使うけど以蔵さんは宣伝ぐらいにしか使ってなくて、以蔵さんの日常が知りたかったら龍馬さんフォローしとくのが一番手っ取り早い、て言われてる系の二人なんだけども。

ある夜以蔵さんが珍しくツイッターに写真つきで投稿して、それがベンチに座ってるらしい以蔵さんの足とベンチにのった缶チューハイと、その前に何人かのサンダルはいた男の足とが映ってて、ツイート内容が「絡まれちゅう」なもんだから、

光の速さで龍馬さんから「ステイ」て未だ嘗て見たことないぐらい顔文字も絵文字も使わないシンプル極まりない短文リプが飛ぶ回。

後日雑誌とかで、「最近プライベートでも親しくされている以蔵さんがトラブルに巻き込まれたそうですが……」て聞かれて、「いやもう本当心配で気が気じゃなくて。以蔵さんが過剰防衛で捕まったらどうしようかと……」ってしみじみ語るし、ファンの間で「ステイ」が流行る。

以蔵さんには「犬扱いすな!」て怒られるし、駆けつけたのに足踏まれる。

以蔵さんが番組でサバゲーに参加することになり、あの以蔵さんだからさぞ活躍するのでは、と期待を寄せられるもののそれほどの成績はおさめなかったと聞いて龍馬さんが、「ああそれ、以蔵さんに棒状のもの持たせるとすごいことになるよ」とか言い出し、

次回から以蔵さんだけちゃんと判定される玩具の刀を持たせた結果無事皆殺しにする回。

以蔵さんは剣道もお強いんですよね、とインタビューされた以蔵さんが、「わしの剣は道とはどうも重ならんもんで。目の前の相手を倒すことだけに夢中になってしまいがちなので、剣『道』ではそれほど強くもないです。強い相手とやり合うほど抑えがきかんくなるし、そうなると怪我をさせてしまうき」

「やき、人を相手に剣を振るのは演技以外だとあまりせんです」て答えて、「では最近は剣道から遠ざかってるんですか?」て聞かれた後めっちゃいい笑顔で、「龍馬とならよくやりおうてます」て答えるもんだから、「岡田以蔵の中で坂本龍馬が人間にカウントされてない問題」がぶちあがる。

「人相手に剣は振らない(ただし坂本龍馬は除く)」

後日似たようなことを聞かれた龍馬さんが、「以蔵さんにつきあうとその後一週間は人前で服を脱げない体にされる」とか言い出しザワッとするけど、そのあと遠い目で「最長は全治一ヶ月です」で付け加えられるやつ。

龍馬さんだから全治一ヶ月ですんでる。

それ以降、龍馬さんがテレビ出たり雑誌に出たりするたびに、「今日は人前で脱げる身体ですか?」て聞かれるようになるやつ。たまに関係ない怪我(料理しようとして指切った)とかでも「以蔵さんにやられたんですか?」て聞かれるようになるやつ。

以蔵さん「なんでもかんでもわしのせいにされるん、げにまっこと遺憾の意」とか言ってるけど九割ぐらいの確率で犯人は以蔵さん。

ある日龍馬さんがオフの日、以蔵さんが生放送のバラエティ出てて、龍馬さんはツイッターで実況みたいな感じで呟いてて。こう、負けた人が全額お支払いする系のゲームで以蔵さんが大穴狙って博打して負けて総額支払う羽目になり、「あー、以蔵さん負けちゃったね。残念だなあ」とか呟いてたのに、

以蔵さんが財布出した瞬間「え」「それぼくの」て呟いたきり静かになり、「それぼくの」がめちゃくちゃRTされまくるやつ。その後番組の中継が別のところに飛んだりして、また以蔵たちのスタジオにカメラが戻ってきたときには、

額に汗浮かべてちょっと私服っぽいいつもよりラフな格好をした龍馬さんがちゃっかりスタジオにいて以蔵さんにヘッドロックキメてる回。「バイクかっ飛ばしてきたよね。あ、法定速度は守りました」とか言いつつ、「なんじゃあ!」て言ってる以蔵さんを引きずって去っていくやつ。

スポーツ系バラエティ番組で大活躍する以蔵さんを龍馬さんは実況アナウンサーと一緒に一段高くなったところから眺めてるんだけど、アナウンサーさんが「いやあ、岡田さんは本当に素晴らしい運動神経をしてますね」て褒める度に自分のことのようににこにこして、

「以蔵さんは昔から本当にはしっこくて凄かったんです。僕なんか全然敵わなくて」て照れ照れしながら話してるんだけど、そこに以蔵さんがやってきて、「りょぉま」て片手を出したらなんでもないように龍馬さんがひょいと席から立ち上がって、買い物袋を持ち上げるぐらいの気軽さで、

「そういえば昔以蔵さんと鬼ごっこしたりもしたけど、なかなか捕まえられなかったなあ」とか話を続行しながら、軽々と以蔵さんを大人一人分ぐらいの高さを片手で持ち上げて引き上げるのでアナウンサーさんは絶句するし、視聴者もぽかん、てなる回。

この男、凄い幼馴染を自慢する一般人ムーブしてるけどお前もお前で一般人の筋力じゃねえよ岡田以蔵何キロだからあの高さをひょいと持ち上げるんだよ、てなって、最終的に岡田以蔵の体重はリンゴ三つ分、とかいうよくわからない風評被害が発生する。

ここまできたらやはり寝起きドッキリネタもしたい。以蔵さんに寝起きドッキリ仕掛けたら朝6時に凸ったのにめっちゃ元気に起きてて、一体普段から何時に起きてるんですか!て言われるやつ。でもベッドにこんもりシーツの山があって、長い黒髪がのぞいてるからまさかのスキャンダルか!って

テンション上がったら「それ龍馬やぞ」て言われて「なんだ龍馬さんか」「やっぱり龍馬さんか」「知ってた」て視聴者たちがなる回。でも後からよくよく考えるとなんで以蔵さんのホテルの部屋に龍馬さんがいるんだよ、てなる。

逆にこう、普段は突っ走りがちな以蔵さんを半歩後ろから「どうどう以蔵さんステイステイ」て飼い主然してる龍馬さんに対して以蔵さんが「あいつ世間で思われてるほどロクな男じゃありゃーせんぞ」て言い出して、以蔵さんもドッキリ仕掛ける側に回って寝起きの龍馬さんに凸りにいく回。

最初はレポーターが起こしに行くけど全く起きる気配皆無でダメで。すみません先生お願いします、て言われてドヤ顔の以蔵さんが出てくる。で、「龍馬ァァァ!しゃんしゃん起きんかこのごくどうもンがァ!」て一喝して布団をひっぺがす。もさもさ身動いでた龍馬さんがぼんやり目を開けて、

「あれえ?以蔵さんだあ」てほにゃーって笑うので、普段見たことないようなそのゆるっゆるの表情に全国の視聴者は悩殺されるけど、以蔵さんは容赦なく「しゃんとせぇ!」て龍馬さんの手を引いて起こしてやり、服を出し、「さっさと着替ええ!」てやり、龍馬さんがのたのた着替えてると、

ボタン止めてやったり髪を結んでやったり世話をし、「ありがとおね、以蔵さん」「おまんはほんに手のかかる男ちや……」とかやってるのに視聴者が「それは世話を焼きまくる以蔵さんも悪いのでは???」てツッコミを入れざるをえなくなる。そして部屋を出る頃にようやくテレビカメラに気づいて、

「ええー、今の撮られてたの。ひどいよ以蔵さん、教えてくれたっていいじゃない」とか龍馬さんが言い出して、「教えたらドッキリじゃなくなるじゃろうが」とか言いながら朝ごはん食べに行く。

龍馬さんと以蔵さんがセットで料理バラエティに呼ばれ、龍馬さんの料理全く出来ないエピソードを面白がったスタジオのメンバーにより、龍馬さんがキッチンに立つことになってしまった回。

「以蔵さぁん」「情けない声を出しな。わしは今日は食べる担当じゃ」というわけで龍馬さんが料理に挑むものの、あまりの手際の悪さに見てられなくなった以蔵さんがキッチンに乱入し、本来料理をするはずだった龍馬さんはひたすら以蔵さんにまとわりついて「すごいなー、以蔵さんは本当すごい」とか

「美味しそうだねえ」としか言わなくなるので、新婚さんか、とのツッコミが湧くもののこれはどちらかというと料理中のお母さんにまとわりつく三歳児、との判定が下され、27歳児の名をほしいままにする坂本龍馬(27)。

 

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