3 おっさんがびじょ。
「…………」 俺は自らが砂の中から掘り起こしてしまったものを見下ろして呆然とする。 踏んだ時点で若干覚悟していたとはいえ――…、まさか本当にローブの下から女性が出てくるとは思わなかった。おっさんの中身、ということで、俺はもっとインテリ然とし…
おっさんおっさんがびじょ。,ラブコメ,異世界ファンタジー
2 懐かしい思い出のおっさん
懐かしい夢を見ていた。 俺とおっさんが初めて会ったときのことだ。 その時俺はまだ高校生で、わりと調子に乗っていた。 RFCのサービス開始当初からいた俺は、その頃すで高レベル帯に属していて、自覚はなかったがそれを鼻にかけた嫌な奴になりかけて…
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1 魔の転送石とおっさん
その日は、俺、遠野秋良(とおのあきら)にとって特別な日になった。 ほぼサービス開始当初からプレイしていたMMO、レトロ・ファンタジア・クロニクル――略称RFC――の最新かつ最深MAP踏破へと手をかけたのだ。 今この瞬間、RFC内の攻略…
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幸福の朝
坂本龍馬の朝は、トントントントン、と気持ちの良いリズムで始まる。 ふわりと鼻先を掠める出汁の香りにふすんと小さく鼻を鳴らして、満ち足りた気持ちでまた布団の中に鼻先を埋める。 この二度寝をキメる瞬間が、龍馬にとっては最高に幸福な瞬間だ。 も…
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プール掃除
むんわりとなんとも言いがたい生臭い匂いが立ちこめている。 厭になるほどカンカンと照る太陽の下、以蔵はげんなりとため息をついた。 日頃の行いがそれほど良くないことが祟ってか、帰りがけに体育教師に捕まり、プール掃除を言い渡されたのだ。 プール…
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おにぎりたべたい
「以蔵さぁん……」 へろへろと帰宅して、坂本龍馬は情けない声音で呻いた。 いつもなら龍馬は仕事が終わったらまっすぐに帰宅する。 何故ならば押して押して押して押して押しまくってようやく手に入れた恋人が自宅で夕飯を作って待ってくれているからだ。…
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深夜ラーメン
それは、とある日の深夜の事だった。 撮影の近くなった仕事の為に、台本を読み込んでいた龍馬はぐうと腹が鳴る音に視線を伏せる。 別段目で見てわかるほど凹んでいる、というわけはないのだけれども、つい目視で確認してしまう。 なんとなく、へこんだ気…
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失恋
「にゃあ」「おん?」 それは暑い夏の日のことだった。 放課後の教室、窓辺では日に焼けて白んだカーテンが風に吹かれてひらひらと泳ぐように揺れていた。 本を読みつつ、課題をこなす幼馴染みを待っていた龍馬はかけられた声に視線を擡げる。 課題に取り…
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朝ごはん
坂本龍馬と岡田以上が同居以上同棲未満の生活を始めてしばらくが過ぎた。 最初は何か特別だった二人暮らしが、しっくりとハマった日常に変わってからしばらく。 二人の朝は、大抵穏やかに賑やかだ。「龍馬、朝やぞ!しゃんしゃん起きぃ!」「……、ぁと、…
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肉を喰らう
それはある日のことだ。 一緒にご飯に行こう、と誘われて以蔵が龍馬につれていかれたのは、立ち食いでステーキが楽しめるという店だった。 開幕いきなりステーキが食べられるという最近巷で流行り始めた店である。「僕はリブロースステーキを400gで」…
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雨の日
ざあ。ざあ。ざあ。 ざあ。ざあ。ざあ。ざあ。ざあ。ざあ。ざあ。 雨の音がする。「なかなか止まんのう」 以蔵は軒下より差し出した掌で大粒の雨を受け止めて、げんなりとした調子で呻いた。 隣で同じく雨宿りしていた子どもが「うん」と小さく頷く。 週…
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今世はもう、
以蔵には、幼馴染みがいた。 名を、竜崎■■■という。 その方が強くてかっこいいから、という理由で「お竜」と呼ぶことを周囲に強制する変わり者ではあったが、以蔵にとっては気の置けない親友でもあった。 以蔵とお竜は家が近所であったということもあ…
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